最近訪れた建築の話を少し ー兵庫・前編ー
2025.12.01
こんにちは、ささきです。
本日より、今年10月に訪れた兵庫県南部の瀬戸内海に浮かぶ離島、淡路島の建築物について前編・後編で紹介します。
①淡路夢舞台 (安藤忠雄建築研究所)
国際会議場、庭園、ホテル、教会、広場などからなる複合施設。一昔前、大阪ベイエリアの埋立地建設で使用するためなどに土砂を採掘されていたこの地。「ジャパンフローラ2000」(通称:淡路花博)と、本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋の開通する1998年に合わせた完成予定として着工寸前だったが、1995年1月17日の阪神淡路大震災。延期の末、竣工日は1999年12月でした。結果的に実施設計も二度行ったとのこと。採石場跡地だったため“人間の手”によって森が削られ急斜面地となり生命の気配がなくなりかけていた本敷地。その再生を“人の手”で行うことが出発点だったそうです。約600台も駐車可能な大きな駐車場や機械室等は、極力地中に埋め込まれ、周囲の自然へ溶け込むことを意図しているようでした。震災を風化させないという想いの元、計画に追加された「百段苑」。今や、淡路夢舞台の象徴となっています。










おわり