先日4/21㈫は「石部の家」上棟式でした。
心配された雨も朝にあがり、無事上棟式を終えることが出来ました。
本計画は施主の「倉庫をリノベーションしたような住まいを。」という言葉からスタートしたプロジェクトです。
近年住まい方の多様化もあり、金額面を考え既存建物をリノベーションする住まいが流行っています。
しかしながら、実際はしっかりと住居として考えるには断熱性能や構造面を配慮する必要があり、
結局のところ新築並みの金額がかかってしまうことが多々であります。
そこで本計画では新築で「倉庫をリノベーションしたような住まい。」を造り出し
多様で豊かな空間を試みました。
敷地は古くからある住宅地と新しい分譲地の間に位置し、三方が細い生活道路に囲まれた敷地です。
そこで私たちはまず、昔からこの場所に元々存在するような倉庫を生み出し、その倉庫を施主の手で
ひとつひとつリノベーションしてくように丁寧に設計を行っていきました。
周辺環境から外部と内部の繋がりを大切にしながら、内部空間ではホワイトキューブを1つ設け、
その中にプライバシーの必要な機能を閉じ込めました。
全体としては緩やかに繋がるスキップの空間とし、あえて空間の機能を限定しない平面計画を行い、
施主の手で長い時間をかけて愛着のもてる空間をつくっていける余白を設けました。
新築とすることで耐久性や環境負荷を考慮しながら時間軸までもデザインし、完成時でもまるでそこに
今まであったかのような深みを作り出すことができたのではないだろうか。。。
そして、今後将来にわたってそれがより濃く生活の豊かさへと変化することを期待したいと思います。
完成は7月末の完成見学会は８月半ばの予定です。
お楽しみに。