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こんにちは、ささきです。
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本日は、椅子の話を少し。
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私は家具が好きです。
その中でも、
椅子は特に熱いと思っています。
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一時期、
自分の中で椅子の大ブームがきて、
椅子の展覧会や
多様な椅子が置いてあるカフェ、
美術館、図書館に
色々行きました。
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大学では
椅子のプロジェクトに入っていました。
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高ければ良くて
安ければ悪いではなくて
自分が良いと思ったモノには
誰が何と言おうと
無条件に価値があると思っています。
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葉山で買った椅子
自由が丘で買った椅子
リーズナブルなお店で買った椅子
リサイクルショップで買った椅子
自分でつくった椅子
知人から引き継いだ椅子
全て、私にとっては価値があります。
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葉山で買った椅子は、
神奈川県立近代美術館 葉山館に行った帰りの
アンティークショップでたまたま見つけたもので、
ペンキがついていたり、
表面は色が剥げていたり、
細くて頼りなさそうだけれど、
座ったら逞しくて
こういうのは歳月でしか出せないもので
魅力的です。
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実家のダイニングの椅子も、
犬が0歳の時にかじった跡が
しっかり残っていて、
かじっているのを目撃したあの時、
両親の大切な椅子をやってしまったな…
とあんぐりしていたら、
味だねと母が言った時は驚きました。
家具との付き合い方が
スンと腑に落ちた気がしました。
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モノづくりが楽しいと
思ったきっかけも椅子でした。
通っていた幼稚園が、
とにかく自由な校風で
ある時間、
「このボックスにある木たちから
自分の好きなものをつくりましょう。」
と、今聞いてもワクワクでしかない文章。
昔の出来事を忘れっぽい私ですが、
なぜかこの時の情景は鮮明に覚えていて、
きっと、
相当嬉しかったんだろうと思います。
そのボックスには
大小さまざまな板や棒、
興奮しました。
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決められた時間の目一杯、
もしかしたら超えていたかもしれないけど、
そのあたりは都合良く忘れていますが、
黙々と
自分の好きなモノをつくりました。
それが、椅子でした。
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今思えば、幼稚園児なのに
鋸を使わせてくれたり、
釘打たせてくれたり、
ペンキを塗らせてくれたり、
良い幼稚園だったし
自分に合っていたなと思います。
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お洒落な物ではありませんが、
幼稚園児らしい色使いなのに
しっかり裏補強もしていたり、
所謂、椅子になっていました。
こればっかりは
自画自賛していいと思っています。
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先生たちにも褒められて
持って帰ってきて、
両親に褒められて
うれしい!
あの一連の流れは完全に1ページです。
インテリアに合わない物は置かない母ですが、
今でも唯一、
ベランダに置いてくれています。
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小さい頃、
シルバニアファミリーが好きだった時も、
父が家や学校を作ってくれたり、
家具を母が作ってくれたり、
そういうのを見ていたのもあり、
“つくる”ことが憧憬の対象でした。
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私が良いモノに出会うのは
決まって
目的なく歩いている時です。
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今は控えていますが、
また良い椅子に出会えたらと思っています。
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おわり
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