お風呂
News + 2017.11.26
おはようございます。
寒くなりましたね。
このあたりでは信楽が寒いのですが、今朝も通った時、車の温度計は0度でした。
お風呂が幸せな季節ですね。
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先日、探偵ナイトスクープで、戦後のお風呂を探しておられました。
60年代に発売された「ほくさんバスオール」という、ユニットバスの先駆けの様なものです。
出典:お風呂アドバイザー洗いの殿堂
依頼者は、お父さんとの思い出があるのでもう一度入りたいとの事でした。
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戦後は一般家庭にお風呂はなく、近くの銭湯に通うのが普通でした。
「神田川(かぐや姫)」の世界ですね…(私の親の世代ですが)
なので、「ほくさんバスオール」をキッチンの片隅に置いて、給湯器からお湯を採ったそうです。
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戦後のコンクリート造の集合住宅で有名なプランがあります。
「51C型」と言われる、公営住宅設計基準の一つです。
1951年に計画されたので「51」。
食寝分離といって、食事をする部屋と寝る部屋を別にするという、今ではあたりまえになった考え方に基づいて設計されたプランです。
この頃、多くの人が住宅を求めていたので、GHQの指導で住宅金融公庫が設立された事もあり、公営住宅がたくさん建てられました。
確かに、お風呂がありません。
調べてみると、「ほくさんバスオール」は60年代に建てられた千里ニュータウンなどで普及していたようです。
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現在、製造メーカーの「ほくさん」はなくなっていて、バスオールの実物が、2、3台、吹田市博物館に展示されているそうです。
探偵ナイトスクープでは、吹田市博物館からバスオールを借りて来て給湯器に設置し、依頼者がお風呂に浸かって終わりました。
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家にはたくさんの思い出が残りますね。
依頼者にもこのバスオールにいい思い出があったそうです。
素敵な思い出をたくさん残すお手伝いができたらなと思います。
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土井