こんにちは、o.hです。
先日、大阪を訪れた際のことを少しご紹介したいと思います。
大阪は現在進行中の大阪・関西万博や、JR大阪駅周辺の大規模再開発など、国内外問わず注目を集めています。
私自身、これほど大規模な都市の変化を目の当たりにする貴重な機会はなかなかないと感じ、先月一部先行公開された「グラングリーン大阪」に足を運びました。
まず訪れて目を引いたのは、ソリッドな都市景観の中で有機的な形態を持つ大屋根が、軽やかに地面と繋がっている姿です。
(イベントスペース 「ロートハートスクエアうめきた」外観 設計:SANAA)
大屋根の下には、無柱空間が広がり、屋根と同様に公園と一体となった繋がりを感じさせる空間構成となっています。
建物と公園が分断されているのではなく、建築が公園の一部として延長されているような、繋がりを感じることができました。
大屋根を設計したSANAAの解説動画も公開されていますので、ぜひご覧になってください。
(イベントスペース 「ロートハートスクエア」 内観 設計:SANAA)
(イベントスペースと公園の繋がり イベントスペース 「ロートハートスクエア」 内観 設計:SANAA)
(YouTube グラングリーン大阪 公式 【Another Story】 vol.1 SANAA/大屋根設計)
また、大屋根の一部が交差しながら配置されたペデストリアンデッキも非常に魅力的でした。
「ひらめきの道」と呼ばれるこの橋は、「グラングリーン大阪」全体と大阪駅を繋ぎ、応力分布から導き出された美しい構造を持っています。
施工途中でしたので、完成が待ち遠しいです。
(イベントスペースとペデストリアンデッキの交差する部分 「ひらめきの道」 設計:日建設計)
(「ひらめきの道」 設計:日建設計)
さらに、大阪出身の建築家・安藤忠雄さんが監修した文化施設「VS.」も訪れましたが、時間の都合で外観のみの確認となりました。次回大阪を訪れた際には、展示をじっくりと見てみたいと思います。
(「VS.」 設計・管理:日建設計 設計監修:安藤忠雄 )
建物の話が続きましたが、最も心に残ったのは、JR大阪駅近くでシートを広げたり、設置された椅子やベンチに腰掛けて、思いのまま過ごされている人々の情景です。
都市の中にリビングが広がっているかのようで、新しい都市と人々の関係性を目の当たりにして、非常に刺激を受けました。
「グラングリーン大阪」は現在、全体の約4割が完成したところです。これからさらに変化していく様子を楽しめると思いますので、ぜひ足を運んでみてください。
おわり。