こんにちは、o.hです。
今回は、先日訪れた「船町ベース」についてご紹介したいと思います。

「船町ベース」は岐阜県大垣市船町にある、和菓子と喫茶が融合した複合施設です。

(「船町ベース」外観スケッチ　設計：スキーマ建築計画)

 

もともと船町は、江戸時代から人・物・文化が行き交う川湊として栄え、松尾芭蕉の「奥の細道」の終着点でもある歴史的な場所です。

この施設は、かつてのような賑わう場所を提供したいという思いから作られました。

隣接する住吉公園との繋がりを大切にし、公園の延長のようなカフェ併設の和菓子屋というコンセプトでスタートしています。

参照：architecturephoto 長坂常/スキーマ建築計画によるテキスト

 

(「船町ベースカフェ」外観　設計：スキーマ建築計画)

 

実際に訪れてみると、公園の並木と同じ樹種を敷地内に植えられており、植木鉢を介すことで、中庭まで公園との繋がりが感じられる空間構成が随所に見受けられます。

建物の合間に挿入されている中庭や軒下空間が、敷地内外の境界を曖昧にし、屋根が三つに分かれている計画もコンセプトから自然に導き出された結果であると感じました。

 

(軒下空間　設計：スキーマ建築設計)

 

(中庭へと接続される軒下空間　設計：スキーマ建築設計)

 

様々なところで食事や休憩できるスペースが配置されており、人の行いが風景の一部となっている公園のような空間が「船町ベース」でも広がっています。

(屋外スペース　設計：スキーマ設計)

(屋外スペースと中庭　設計：スキーマ設計)

建築的な魅力に加え、お昼時に伺ったこともあり、和菓子やおにぎりもとても美味しくいただきました。「船町ベース」は、建築だけでなく食事の面でもとても魅力的な場所ですので、近くにお越しの際はぜひ訪れてみてください。

さらに「船町ベース」の詳細が知りたい方は、こちらのアーキテクチャフォトの記事を拝見してみてください。

おわり。