先日、NEWSでもご報告しましたが、
この度、TECTURE AWARD 2025 SPONSOR PRIZE miratapにて、
「別所の家」が選出・受賞いたしました。
大変光栄であり、心より嬉しく思っております。
あらためて、本ブログでもご報告させていただきます。
建築を考えるとき、外部と内部の両側面から空間を捉えていきますが、
今回はその中でも、内部について少しお話しできればと思います。
出発点となったのは、「食事の時間」でした。
ここに住まう家族にとっての「家族の時間」とは何か。
そう考えたとき、日々の暮らしの中で自然と重なる時間は、
食事の時間にあるのかもしれない、というひとつの仮定にたどり着きました。
近年、それぞれが自分の好きなものを選び、それぞれの時間を過ごすようになり、
以前のように家族でテレビを囲う時間は、少しずつ減っているのかもしれません。
それに伴い、家族が同じ時間を共有する機会も、
どこか少なくなってきているように感じます。
それでも、作る人と食べる人、
少なくともふたりが同じ場にいて、同じ時間を過ごす。
そんなささやかな関係の積み重ねが、この住まいにとって大切な風景になると考えました。
そのため、リビングとダイニングキッチンはあえて分け、
食事の時間が静かに流れる場所を、ひとつの中心として据えています。
本計画において、最初に選んだ住設機器が、miratap様の「オッソ」でした。
当初は、料亭のような少し緊張感のある空間にする構成なども思い描いていました。
その段階から、このキッチンを用いることは決めており、
スタディを重ねる中で、もう少し素直なかたちに辿り着きました。
大きなダイニングテーブルと椅子があり、
その家族が大切にしているものをそっと置ける棚があり、
そして、静かに佇む上質なキッチンがあること。
それだけで、人は自然と向き合い、
時間をともにすることができるのではないかと感じました。
「オッソ」というキッチンは、
空間に強く主張することなく、やわらかく輪郭を整え、
そこに流れる時間を、静かに支えてくれる存在でした。
このキッチンを中心に据えた住まいが評価され、
今回、賞をいただくことができました。
設計の出発点にあった「食事の時間」という考えが、
ひとつのかたちとして実を結び、
miratap様に選んでいただけたことを、心より嬉しく思っています。
また、授賞式では直接お話しをさせていただき、大変貴重で、幸せな時間となりました。
最後になりますが、未熟な私たちに最後まで寄り添ってくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。
これからも、ひとつひとつに真摯に向き合いながら、日々の積み重ねを大切にしていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
スタッフ一同